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MCPでAIエージェントとWhaTapを連携する

WhaTapに蓄積されたモニタリングデータは豊富ですが、「どのメニューでどう見るかを知っている人にだけ」 アクセス可能です。MCP(Model Context Protocol)はこの壁を一気に下げます。Claude・ChatGPT・GeminiのようなAIアシスタントがMCPでWhaTapに直接つながると、ユーザーは 自然言語一行で サーバーのCPU、APMのTPS、K8sのPod状態、Slow Queryを照会できます。

MCPが変える3つのこと

① 参入障壁を下げる

従来のワークフロー:

「K8s Podの再起動履歴を見るには、どのメニューから入ればいい?」

MCPのワークフロー:

「直近1時間で再起動されたPodの一覧を教えて」

製品のメニュー構造を知らなくてもデータにアクセスできる ようになります。新入社員、他チームの協業者、経営層まで、自然言語で質問すれば答えが返ってきます。

② AIワークフローにモニタリングを合流させる

既存のAIエージェント(コード作成、ドキュメント整理、課題トリアージ)が リアルタイムのモニタリングデータ も一緒に扱えるようになります。

  • 「このPRのデプロイ後にエラー率の変化は?」 → AIがデプロイ時刻を推定し、エラー率比較レポートを作成
  • 「先週の障害事後分析の下書きを作って」 → イベント履歴と関連トレースを自動収集
  • 「Slack通知のノイズが多いイベントルールを抽出」 → 発動頻度分析+チューニング提案

③ 複数製品を自然言語でクロス照会

製品別ダッシュボードを行き来せずに、一つの質問で複数ドメインをつなげる:

  • 「直近30分のCPUスパイクと同じ時間帯に遅くなったAPIはある?」 — Server × APM
  • 「K8sイベントとDBコネクションプール枯渇のタイムラインを突き合わせて」 — K8s × DB

対応クライアント

表 | 対応AIクライアント
AIクライアント提供元設定方法
Claude DesktopAnthropicJSON設定ファイル
Claude CodeAnthropicCLI一行コマンド
Codex CLIOpenAICLIまたはTOML
Gemini CLIGoogleCLIまたはJSON

詳細設定: MCPクライアント設定

導入ステップ

ステップ1. インストール・接続

  1. WhaTap MCPサーバーの接続設定 — MCPを始める
  2. 選択したAIクライアントに登録 — クライアント設定
  3. プロジェクトコード(pcode)、APIトークンの環境変数を設定 — 環境変数

ステップ2. 最初の質問

接続確認は 「私のプロジェクト一覧を見せて」 から始めるのが定石です。プロジェクトコードが表示されれば接続は正常です。

その後、よく使う質問パターン:

表 | よく使う自然言語質問例
状況質問例
サーバーサマリー「直近5分のサーバーのCPU・メモリ状態を要約して」
APM異常「異常兆候のあるエージェントを探して」
エラー状況「直近5分のエラー状況を要約して」
K8s点検「Pod状態を確認して」
サービス関係「サービストポロジーを見せて」
PromQL自動生成「Pod別CPU使用率のPromQLクエリを作って」
エージェント設置支援「プロジェクト12345にAPMエージェントを設置する方法を教えて」

詳細例: 活用例

ステップ3. チームのワークフローに組み込む

一度つなげば、以下のような反復作業を自然言語で一元化できます。

  • 週次レポートの下書き — 「先週のAPM主要指標を要約し、週次レポートのテンプレートに埋めて」 → 性能レポーティングシナリオ のMCPセクション
  • 障害対応のアシスト — 通知を受けた後、「このイベント発動時点の関連トランザクショントレースを要約して」
  • 開発者のセルフ診断 — コードデプロイ後、「今デプロイしたサービスの指標に変化はある?」

高度な活用パターン

エージェント・パイプラインとの連携

MCPが入ると、Claude CodeやCursorのような開発エージェント がWhaTapのデータを意思決定の材料として使えるようになります。

  • PRレビュー・エージェント: 「このPRの範囲に該当するサービスの直近の性能推移を確認してコメントを作成」
  • リリース検証エージェント: 「デプロイ1時間後に指標を自動比較 → 回帰が見つかれば課題を作成」

組織内への浸透

  • 非開発職(PM、QA、経営層)も自然言語でデータにアクセス可能 → エンジニアのボトルネックを解消
  • 新入社員のオンボーディング — メニュー構造を学ぶ前に、MCPで「弊社のサービスはどんな形?」と質問するところから始められる

カスタムプロンプトテンプレート

繰り返しの質問を 保存済みプロンプト としてチームWikiに共有:

「直近{期間}の{プロジェクト名}の障害イベントを要約 + 再発回数の多い順にソート + 再発防止の提案を3行」

同じテンプレートを他のメンバーもそのまま使えるため、分析品質の下限 が上がります。

セキュリティと範囲の理解

  • MCPサーバーは APIトークンベースの認証 でWhaTapにアクセス(ログイン認証情報を共有するわけではありません)
  • トークンの権限範囲内のデータのみ照会可能 → 読み取り専用トークンに制限可能
  • AIクライアントは ローカル環境 でMCPサーバーと通信(会話自体はAIプロバイダーのポリシーに従います)

問題が発生した場合: MCPトラブルシューティング

現在のバージョンとオープンソース

  • バージョン: v1.2.1
  • オープンソース: github.com/whatap/whatap-open-mcp
  • 対応ツール: 10個(プロジェクト管理3、データ探索3、複合分析2、インストール・PromQL 2)
  • 対応ドメイン: Server、APM、Kubernetes、Database、Log

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