用語辞典
用語辞典は継続的に更新されます。
基本用語
モニタリング
モニタリング(Monitoring)とは、ある対象を監視、観察するという意味です。ITサービス分野では、限られたコストとリソースでサービスを提供します。そのため、モニタリングを通じて予期しない状況やエラーに備え、克服することが非常に重要です。
SaaS (Software as a Service)
SaaSは、顧客に代わってソフトウェアとデータを提供および管理します。SaaSは、個々のコンピュータにアプリケーションをダウンロードしてインストールする必要はありません。顧客は、メンテナンスとリソースを簡素化しながらビジネスに集中できます。
SaaSサービスを提供する企業は、顧客に代わってデータ、ミドルウェア、サーバーおよびストレージなどの潜在的な技術的問題を管理します。
アプリケーション (Application Performance Management)
「アプリケーション性能管理」を意味します。通常はAPMサービスと呼ばれます。
- Aは、Applicationを意味します。
- Pは、Performance、アプリケーションの性能を意味します。また、アプリケーションの性能はウェブサービスのレスポンス速度によって測定されます。ウェブサービスのレスポンス速度を判断するために、APMサービスはトランザクションを追跡および分析します。
- Mは、ManagementまたはMonitoringを意味します。
詳細については、次の文書を参照してください。
エージェント
WhaTapでエージェントは、モニタリング対象から収集したデータをWhaTap収集サーバーに送信するアプリケーションです。エージェントは、ウェブサーバーにインストールされます。
エージェントは、モニタリング対象と1対1で対応します。モニタリング対象がアプリケーションの場合、アプリケーションの実行時にエージェントも同時に実行されます。モニタリング対象がサーバーの場合は、サーバーにエージェントをインストールして実行します。
エージェントインストールの詳細については、次の文書を参照してください。
処理量
性能に関して処理量を完了できる要求数を意味します。これは、システムが処理するトランザクションの数を指します。
処理量は、秒単位または分単位で測定します。処理量は要求量と異なります。 処理量は、終了したリクエストの量です。1秒当たりのリクエスト量(RPS)が100、1秒当たりの処理量(TPS)が10である場合、90件のリクエストはまだ処理されていない状態です。
クラウドコンピューティング
クラウドコンピューティングとは、インターネットで仮想化されたITリソースをサービスとして提供することを意味します。クラウドコンピューティングで仮想化し、サービスとして提供する対象はサーバー、プラットフォーム、ソフトウェアです。ユーザーは、使用した分だけ費用を支払います。
クラウドサービスの種類は大きく3つあります。
- Infrastructure as a Service(IaaS、 アイアース、 イアース)
- Platform as a Service(PaaS、 パース)
- Software as a Service(SaaS、 サース)
クラウドサービスの詳細については、次の文書を参照してください。
チューニング
システムの性能を向上させることを意味します。チューニングには、処理量チューニングと安定性チューニングがあります。
- 処理量チューニングは、最大処理量を向上させるチューニングです。
- 安定性チューニングは、過負荷の状態でもシステムがダウンしないようにするチューニングです。
平均レスポンス時間
アプリケーションサーバーがユーザーにリクエストの結果を戻すのに掛かる時間です。WhaTapのサービスは、5秒間隔でトランザクションの平均レスポンス時間を計算します。平均レスポンス時間は、チューニング指標として意味があります。
詳細については、次の文書を参照してください。
ダッシューボード
ダッシュボード
ダッシュボードを使用して、システム全体のステータスをリアルタイムで確認できます。ダッシュボードでは、進行中のトランザクション状況、終了トランザクションのレスポンス時間分布、ユーザー数、CPU、メモリ推移などの主要指標が表示されます。
詳細については、次の文書を参照してください。
同時接続ユーザー (Realtime User)
リアルタイムにブラウザのユーザー数を表示します。5秒ごとに、5分以内にトランザクションを行ったユーザーをカウントして表示します。
ユーザーはブラウザのIPに基づいてカウントします。エージェント設定でユーザーを区別するためにIPまたはクッキーを使用することができます。
DISK I/O
Disk I/O(%)指標は、ディスクの使用率を示します。Disk I/O(%)が80%を超えると、システムの性能に影響を与える可能性があります。
デフォルトの警告値は 90%です。Disk I/O(%)が100%の場合は、ディスクがノンストップで動作しているという意味です。
詳細については、次の文書(韓国語)を参照してください。
DISK IOPS (Input/Output Operations Per Second)
毎秒の入力・出力操作を表す測定単位です。作業はKiB単位で測定されます。
基本ドライブ技術により、ボリュームタイプが単一のI/Oで計算する最大データ容量が決定されます。一般的にHDDのIOPS範囲は55-180です。SSDのIOPSは3,000~40,000です。
リソースボード (Resource Board)
リソースボードからプロジェクトに登録されているすべてのサーバーをモニタリングできます。プロジェクト内のすべてのサーバーのサマリー情報とリアルタイムリソース使用量の変化を確認できるCPU Resource Mapマップを提供します。
全体リソースの規模、CPU、メモリ、プロセスの使用率の上位5つを表示します。リソースボードを使用すると、障害の状況をすぐに認識して対応します。
詳細については、次の文書を参照してください。
リソース収集
CPU、Memory、Disk I/O、Disk IOPSの上位5つのサーバーの一覧をリアルタイムで表示します。
MSA分析 (Microservices Architecture)
URLを基準に、各サービス間の呼び出し関係の割合を表示します。
メトリクスチャート (Metrics Chart)
収集されたデータを時系列チャートとして表示します。時間ゾーンを選択して測定項目を選ぶと結果が表示されます。
CPUリソースマップ (CPU Resource Map)
全体サーバーのCPU使用量を示す分布図です。10分間のデータが表示され、10秒ごとに更新されます。
Apdex (Application Performance Index)
Apdexは、アプリケーションの性能指標を意味します。Apdexは、レスポンス時間に基づいており、全体リクエストの満足度と受入率を数値化します。Apdexは、ユーザー満足度の指標として使用でき、0~1の間の値を持ちます。
詳細については、次の文書を参照してください。
性能推移
指定した時間の性能に影響する情報を表示することができます。 また、各アプリケーションサーバーごとにグラフを確認できます。性能に大きな影響を与えるアプリケーションサーバーが何かを確認できます。
性能推移で表示できる情報は、以下の通りです。
- リアルタイムユーザー
- トランザクション/秒(合計)
- レスポンス時間
- CPU
- ヒープメモリ
- アクティブTX
- 多く処理されたトランザクションTop 10
- HTTP Call Top 10
- SQL Top 10
アプリケーショントポロジー
プロジェクト範囲に含まれるすべてのアプリケーションのリレーションシップ情報を表現します。
詳細については、次の文書を参照してください。
アクティブステータス (Active Status)
アクティブトランザクションの各ステータスごとの数を表示します。
- METHOD:メソッド実行中の状態
- SQL:SQLを実行中の状態
- HTTPC:外部APIの呼び出し状態
- DBC:トランザクションがConnection Poolから新しいConnectionを取得(get)しようとしている状態
- SOCKET:外部にTCP Socketを接続している状態
詳細については、次の文書を参照してください。
コンパウンドアイ
WhaTapエージェントがインストールされている各サーバーの目(Eye)として表現します。 コンパウンドアイは、サーバーを1か所に集めて表示します。
合計5種類の情報を提供します。
- CPU使用量
- メモリ使用量
- Disk使用量
- ネットワークのRx (受信量)
- ネットワークのTx (送信量)
詳細については、次の文書を参照してください。
キューブ
5分単位で作成された性能統計をキューブと呼びます。キューブ分析は、キューブに保存された5分単位の性能データを使用する分析機能です。
詳細については、次の文書を参照してください。
トランザクションマップ
終了した個々のトランザクションのレスポンス時間の分布図です。ヒットマップと同様に分布パターンによる問題点を発見し、分析することができます。
ヒットマップは、5分時間単位でトランザクションをグループ化して表示し、トランザクションマップはトランザクションを個別に表示します。
フレックスボード
ユーザーが要望する方法でカスタマイズできるダッシュボードです。アプリケーション、サーバー、データベース、コンテナなどWhaTapプロジェクトのデータを画面に自由に配置できます。
詳細については、次の文書を参照してください。
ヒットマップ
レスポンス時間の分布チャートです。特定の期間のレスポンス時間の分布をひと目で確認できます。
トランザクションの発生場所によって、遅いトランザクションを簡単に見つけることができます。色分けされているのでエラーの発生有無についても迅速に見つけることができます。
X軸はトランザクションの終了時間、Y軸はレスポンス時間を意味します。ヒットマップ上の特定の範囲をドラッグすると、トランザクション一覧を表示する画面に移動します。
詳細については、次の文書を参照してください。
ヒープメモリ (Heap Memory)
JVM(Java仮想マシン)は、プログラムを実行するためにメモリにデータ保存空間を割り当てます。
メモリ空間は、大きく3つの領域に分類されます。Static、Stack、Heap領域です。オブジェクト(インスタンス)、配列などの主要データは、Heapメモリ領域に保存されます。
詳細については、次の文書を参照してください。
ログ
ログ (Log)
ログは、アプリケーションの実行中に発生するイベントやメッセージなどを記録したファイルです。
アプリケーションのアクティビティと発生した問題の原因を理解するには、ログファイルを確認する必要があります。
ログモニタリング (Log Monitoring)
WhaTapのログモニタリングを通じてリアルタイムでログを表示することができます。 または、特定の時間、カテゴリ、タグ、またはフィルターを適用して、目的のログのみを選択的に表示することもできます。
詳細については、次の文書を参照してください。
サーバー
リポジトリサーバー (Repository Server)
プロジェクト作成時にモニタリングデータを収集するサーバーを意味します。SaaS型サービスを使用する場合、WhaTapの収集サーバーを使用するため、別途の収集サーバーを構築する必要はありません。
Redisサーバー
インメモリ方式のデータリポジトリです。WhaTapでは、HTTPセッションを含むセッションリポジトリとして使用しています。
スタック
スレッド (Thread)
プロセス内での実行単位です。すべてのプロセスには、1つ以上のスレッドが存在し、タスクを実行します。
また、2つ以上のスレッドを持つプロセスをマルチスレッドプロセス(multi-thread process)といいます。 各スレッドには、独自のスタックとレジスタがあります。
詳細については、次の文書を参照してください。
トップスタック (Top Stack)
トップスタックでは、トランザクションからスタック情報を収集して、実行中のメソッドの使用量統計を提供します。
スタックの最上位の使用量統計を使用して、サービスに最も影響を与えるメソッドを特定します。メソッドの呼び出し頻度を把握することで、CPUまたはメモリの負荷の原因を分析できます。
詳細については、次の文書を参照してください。
ユニークスタック (Unique Stack)
実行されたメソッドのセットが同じ場合の統計情報です。ユニークなスタックを通じて、一般的に使用されるスタックに関する情報を取得できます。
ユニークスタックに多く表示されている場合は、統計的に頻繁な呼び出しまたは長時間動作するメソッドです。
詳細については、次の文書を参照してください。
アクティブスタック (Active Stack)
実行中のトランザクションのスタック情報を収集する機能です。スタック情報は10秒ごとに収集されます。収集されたデータは統計によって確認できます。
統計情報は、長時間実行されるメソッドであるか、短時間に実行されるが頻繁に実行されるメソッドであるかを比率で識別できます。トランザクションの進行中にメソッドのレベルでどの部分が遅延しているかを確認できます。
詳細については、次の文書を参照してください。
通知
通知 (Alarm)
モニタリングプロジェクトで問題状況が発生すると、様々なチャンネルを通じてユーザーにリアルタイムで通知されます。
通知サービスは、モニタリングするITシステムの特性に合わせて事前定義された通知ルールを提供します。必要に応じて、ユーザーは特定の通知条件を設定できます。
Transaction
トランザクション (Transaction)
アプリケーションモニタリングによるトランザクションとは、アプリケーションにログインする単一リクエスト(request)がアプリケーションの処理過程を経てレスポンス(response)として返すまでの過程を指します。
TPS (Transactions Per Second)
毎秒処理されるトランザクションの数を意味します。サービス性能指標の基準になります。WhaTapは、プロジェクト全体のTPSをリアルタイムで表示します。
詳細については、次の文書を参照してください。
トランザクショントレース
単一トランザクションの実行過程で一連の処理過程を意味します。
詳細については、次の文書(韓国語)を参照してください。
アクティブトランザクション (Active Transaction)
進行中のトランザクションを意味します。
詳細については、次の文書を参照してください。
マルチトランザクション
MSAなど複数のアプリケーションの呼び出し関係を追跡する必要がある場合に問題が発生した場所と改善が必要な場所を特定できる機能です。
詳細については、次の文書を参照してください。
CallerとCallee
- Caller:サービスを呼び出したトランザクション(呼び出し元)を意味します。
- Callee:サービスを呼び出されたトランザクション(呼び出し先)を意味します。
その他
Okind
エージェントがどのような用途で使用されるのか、種類を区別するために使用されます。例えば、次のような場合、エージェントがmobile_ui用であることを意味します。
-Dwhatap.okind=mobile_ui
CPU Steal Time
CPU Steal Timeは、ハイパーバイザーが他の仮想プロセッサをサービスしている間、仮想CPUが物理CPUを待機する時間をパーセンテージで表示した値です。
仮想環境で動作するVM(Virtual Machine)は、単一ホストにある他のインスタンスとリソースを共有します。
CPU Steal Timeを使用すると、VMで動作するCPUが物理マシンからリソースを割り当てられるために待機している時間を知ることができます。
詳細については、次の文書を参照してください。