AIブラウザエラー・スタック分析の活用
難読化されたブラウザのエラースタックを読み、ユーザー環境やセッション行動まで総合して原因を判断する作業は、フロントエンド開発者にとっても時間がかかります。WhaTapの AIブラウザエラー・スタック分析 (Beta) は、エラースタック・環境情報・エラー統計・セッションログをAIが一度に総合し、原因・影響範囲・具体的な修正方向 を即座に提示します。SaaS環境のブラウザモニタリングでご利用いただけます。
事前準備
- SaaS環境 でのみ利用可能
- プロジェクトの メンバー 以上の権限
- コードレベル分析の精度を高めるため、ソースマップのアップロード を推奨(ソースマップのアップロードガイド)
利用方法
経路: 分析 > ブラウザエラー追跡 > エラー詳細 > エラースタック分析 ボタン
- 分析 > ブラウザエラー追跡 メニューを選択してください 。
- エラー一覧から分析するエラーを選択し、詳細画面に進んでください。
- エラースタック領域の エラースタック分析 ボタンをクリックしてください。
- AIが分析を実行し、4つのセクションの結果を提示します(数秒〜十数秒)。
分析結果の構造
AIが収集したデータを総合し、以下の4つのセクションで結果を提示します。
表 | 分析結果の構造
| セクション | 内容 |
|---|---|
| 全体サマリー | エラーの核心を2〜3文で要約 |
| 原因分析 | エラー原因を重大度(High/Medium/Low)別に提示 |
| 影響範囲 | エラーが影響を与えるブラウザ・OS・ページ・デバイスおよび発生頻度 |
| 解決方法 | 優先度別の対応項目とコード修正例 |
重大度の判断基準
表 | 重大度の判断基準
| 重大度 | 基準 |
|---|---|
| High | 未処理例外によるアプリクラッシュ、データ消失、セキ ュリティ脆弱性 |
| Medium | ユーザー体験に影響を与えるが回避策が存在 |
| Low | 軽微な問題、警告、外観上のエラー |
解決の優先度
表 | 解決の優先度
| 優先度 | 基準 |
|---|---|
| High | 即時修正が必要 — 主要機能または多数のユーザーに影響 |
| Medium | 早期修正を推奨 — ユーザー体験に影響 |
| Low | 改善推奨 — 軽微な改善項目 |
AIが分析に活用するデータ
表 | AI分析の入力データ
| データ | 説明 |
|---|---|
| エラースタック | ソースマップがあれば復元されたスタックフレーム、なければ難読化されたスタック情報 |
| 環境情報 | ブラウザ・OS・デバイス・画面サイズ |
| エラー統計 | エラー発生日を基準とした、ページ・ブラウザ・OS・デバイス別の発生件数 |
| セッションログ | エラー発生前のユーザー行動ログ(ページ遷移、クリック、失敗したAPI呼び出しなど) |
ソースマップがアップロード済み の場合、復元されたスタック情報に基づいて分析するため、コードレベルの診断の精度が大きく向上します。詳細は ソースマップのアップロードガイド をご参照ください。
使うべき場面
フロントエンド障害対応中(最も有用)
障害対応シナリオ の ③ 原因分析ステップで、ブラウザエラーの調査時間を大幅に短縮します。
- エラー追跡で急増したエラーを選択してください。
- エラー詳細画面で エラースタック分析 ボタンをクリックしてください。
- AIが提示する High原因 項目と 解決方法 から確認してください。
- コード修正例を参考にパッチの優先度を決定してください。
リリース直後の回帰検出
デプロイ後、特定のブラウザ・OSだけでエラーが跳ねた場合にAI分析を実行すると、影響範囲 セクションでどの環境に集中しているかを即座に把握できます。リリース検証シナリオ の ② 急性回帰検出で活用してください。
定期的なフロントエンド品質レビュー
四半期ごとに上位N件のエラーでAI分析を実行し、Medium/Lowの問題をUX改善バックログとして確保してください。性能レポーティングシナリオ に組み込めます。
AI分析の限界を理解して使う
AIの出力は 一次仮説 であり、最終結論 ではありません。次のように活用してください。
- AIが提示したコード修正例は、実際のコード文脈と突き合わせ てから適用する
- ソースマップがない場合、難読化されたスタックベースの分析になるため精度が下がる
- ビジネス的な文脈(直近のデプロイ、外部依存の変更)はAIには見えない — 時点情報と組み合わせて解釈する
- 繰り返し分析しても結果が一貫しないことがある(LLM特性) — エラー発生件数・影響ユーザー数で最終検証する
関連するAI分析機能
表 | 関連するAI分析機能
| 機能 | 使う場面 |
|---|---|
| AIアクティブスタック分析 | トランザクショントレースでボトルネック区間を特定 — AIアクティブスタック分析 |
| AIスレッドダンプ分析 | インスタンスのスレッドのブロッキング・ロック競合を解釈 — AIスレッドダンプ分析 |
| AI SQLチューニングガイド | 非効率なクエリの特定+実行計画に基づく改善提案 — AI SQLチューニングガイド |
| AIブラウザエラー・スタック分析(本ガイド) | フロントエンドエラーのコードレベルの原因・影響・修正 方向を提示 |
| WhaTap AI チャットボット / MCP | 自然言語でWhaTapデータ全般を問い合わせ — MCP連携 |
次のステップ
- エラー追跡の深掘り → ブラウザエラー追跡
- ソースマップアップロードで分析精度を上げる → ソースマップのアップロードとエラーコード
- RUMの全体フロー → 実ユーザーモニタリング
- 障害対応フローに組み込む → 障害対応シナリオ