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DB Advisor

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DB Advisorは、データベースのインスタンスの状態とSQL、容量、警告通知を毎日定められたルールで点検し、異常がある項目を1つの画面にまとめて表示する機能です。異常項目にはアドバイザーが原因を推定し、措置を提案します。アドバイザーは、DB Advisor画面で説明を作成するWhaTap AIです。複数の分析画面を順に開いて確認していた作業を、一度の点検で終えられます。1日単位の点検結果を日付別に保存するため、業務の引き継ぎや日次報告にそのまま活用できます。データベースを運用するDBAと運用担当者のための機能です。

DB Advisorは、次の原則で動作します。

  • 判定はルールが行います。 正常、注意、危険の判定は、画面に表示する判定基準と数値だけで下します。
  • 説明はアドバイザーが書きます。 アドバイザーは点検ごとに一度、結果の説明と原因の仮説、措置の提案を作成します。説明内の数値は、点検ルールが算出した値をそのまま引用します。
  • 措置の適用は人が行います。 措置は提案です。データベースへの適用は、ユーザーが直接行います。

使用前の確認​

対応データベース​

次のデータベースプロジェクトで使用できます。クラスタープロジェクトには対応していません。

  • PostgreSQL
  • MySQL
  • SQL Server
  • Oracle
  • Oracle Pro

Amazon RDS、Amazon Auroraも、データベースエンジンが上記のいずれかであれば使用できます。

使用権限​

DB Advisorは、プロジェクト単位で有効と無効を切り替えます。1人のメンバーが有効にすると、プロジェクトの全メンバーが同じ画面を参照します。切り替えは、次のいずれかの権限を持つメンバーだけが行えます。

  • プロジェクト修正権限
  • プロジェクトFlexボード編集権限

権限がないメンバーにはDB Advisorを開始ボタンがロックされ、ホーム画面に使用停止ボタンが表示されません。メンバー権限の詳細は次の文書を参照してください。

読み取るデータ​

  • 使用を開始する前は、プロジェクトのデータを読み取りません。
  • 使用を開始すると、インスタンスカウンター、SQL統計、容量の推移、警告イベントを読み取ります。データベースに対してコマンドは実行しません。
  • 点検ごとに、判定に使用した数値と検出内容をWhaTap AIに渡して説明を作成します。
オンプレミス環境

DB AdvisorはWhaTap AI機能のため、front.confのui_whatap_ai_mode設定値がshowの場合にだけメニューが表示されます。設定しない場合、SaaS環境はshow、オンプレミス環境はdisabledとして動作します。メニューが非表示の環境では、DB AdvisorのURLに直接アクセスしても画面は開きません。

開始と使用停止​

開始​

DB Advisorは、初期状態では無効です。次の手順で使用を開始します。

  1. プロジェクトを選択したあと、サイドバー最上部のDB Advisorメニューを選択します。

  2. 案内画面でDB Advisorの役割とご確認いただきたいことを確認します。

  3. DB Advisorを開始ボタンをクリックします。

ボタンをクリックすると、最初の点検がすぐに始まり、DB Advisorのホーム画面に移動します。別途設定する項目はありません。

ホーム画面の上部には、直近の点検結果を要約した文が表示されます。要約の原因を尋ねるボタンをクリックすると、WhaTap AIのチャットウィンドウで要約内容の原因を尋ねられます。その下の担当している業務領域では、診断と措置、日次点検のカードを選択して各画面に移動できます。

話すだけで作成します領域では、次の機能を使用できます。

  • Flexボードの作成。表示したい指標を会話で説明すると、現在のプロジェクトのFlexボードとして作成します。ダッシュボード修正権限が必要です。
  • 引き継ぎノート。現在の点検結果と適用した措置を、引き継ぐ相手に渡す文章として整理します。整理した文章はコピーして使用できます。

使用停止​

  1. DB Advisorのホーム画面の最下部で使用停止をクリックします。

  2. DB Advisorの使用を停止しますか?の確認ウィンドウで使用停止ボタンをクリックします。

使用を停止すると、案内画面に戻ります。保存した日次点検の記録は削除されず、いつでも再開できます。

判定体系​

点検結果は、次の4つの判定のいずれかで表示します。

判定意味
正常基準内。根拠の数値と平常値をあわせて表示
注意基準を超過。直ちに障害ではないが確認が必要
危険すぐに確認が必要
確認が必要値がなく判定できず
注意

確認が必要は正常という意味ではありません。収集が途切れたか、判定に必要な値が不足している状態のため、エージェントの収集状態を確認します。

点検項目は、次の4つに区分します。

  • 可用性。収集の連続性、再起動、レプリケーション遅延など、サービスが正常に動作しているかに関する項目
  • 性能。CPU、セッション、SQLの応答時間など、処理速度に関する項目
  • 容量。テーブルスペース、データベースのサイズなど、ストレージ領域に関する項目
  • イベント。警告通知、デッドロックなど、発生件数で判定する項目

診断と措置​

診断と措置は、現在データベースに問題がないかを点検します。直前の点検から現在までの区間を対象とし、異常がある場合は検出から原因、措置まで状態を管理します。ホーム画面の診断と措置カードを選択すると画面が開きます。

画面構成​

診断と措置画面は、上から次の領域で構成されます。

  • 点検の要約。アドバイザーが今回の点検結果を説明します。朝・午後・夜のどの点検かと、対象区間をあわせて表示します。説明を作成し直すには再生成をクリックします。
  • インスタンスの状態。インスタンスごとに、点検区間の推移チャートと判定をカードで表示します。
  • アドバイザーの仕事。5つの点検の結果と、最後に点検した時刻を表示します。今すぐ再点検するには再点検をクリックします。
  • 検出リスト。点検で見つかった異常項目です。詳細は検出内容の確認を参照してください。

点検区間​

診断と措置は、決まった時刻に自動で点検しません。画面を開いた時刻を基準に点検します。1日を6時間単位の3回の点検に分け、開いた時刻に応じて、点検の名称と対象区間が次のように決まります。

点検画面を開いた時刻対象区間
朝の点検06:00 ~ 12:00前日18:00から現在まで
午後の点検12:00 ~ 18:00当日06:00から現在まで
夜の点検18:00 ~ 翌日06:00当日12:00から現在まで

00:00 ~ 06:00に開いた場合は前日の夜の点検として扱い、前日12:00から現在までを点検します。

アドバイザーの仕事​

アドバイザーの仕事領域には、次の5つの点検が表示されます。点検ごとに、どの区間を対象とし、異常があったかを記録します。

点検対象
インスタンス状態点検点検区間を10分単位で確認し、直近30分で現在の状態を判定。セッションは絶対下限と平常値に対する倍数、CPUは80%と92%が基準
イベント監視24時間以内にcriticalが1件以上、またはwarningが3件以上繰り返し
悪化SQL監視当日の直近6時間と前日の同じ時間帯を比較。両日とも30回以上実行、当日の平均0.1秒以上、前日の3倍以上
平常性能診断直近6時間の実行時間上位SQLのうち、1つのSQLの割合が40%以上で、累計60秒、実行10回以上の場合は負荷集中
容量監視使用率80%以上かつ、14日間の傾向から30日以内の枯渇を予測。上限がないプラットフォームでは、直近3日間で1日100MB以上増加し、かつ14日平均の3倍

平常値は、直近14日間の1時間平均値を集めて求めた中央値です。

検出内容の確認​

点検で異常を見つけると、検出リストに項目を追加します。検出リストは優先順位、検出、対象、発生時期、措置の列で構成されます。

同じ検出が続く場合は、リストに次のように履歴を表示します。

  • 本日初回。本日初めて見つかった検出
  • n日目。複数日にわたって続く検出
  • 解消後に再発。解消したあとに再び見つかった検出
  • 効果なしのまま継続。措置を適用したが効果がなく、継続して見つかる検出

検出リストの下にある検出から措置までの流れを表示をクリックすると、検出ごとの進行状況を1行で表示するフロー図が展開します。フロー図は検出、原因、措置、状態の順に続き、まだ措置がない場合は措置欄が空欄になります。閉じるには流れを折りたたむをクリックします。

検出リストの行やフロー図の欄をクリックすると、右側に詳細パネルが開きます。アドバイザーの仕事で異常を見つけた点検の名称をクリックしても、その点検が見つけた検出の詳細パネルが開きます。詳細パネルは判定基準、原因、推移チャート、根拠の順に構成されます。

措置の適用と状態​

措置は提案です。措置の内容を確認したうえで、データベースに直接適用します。適用したあとは、詳細パネルで適用済みとしてマークボタンをクリックします。このボタンは、措置を提案した検出の詳細パネルにだけ表示されます。マークを取り消すには適用マークの取り消しボタンをクリックします。

マークした措置は、次の状態で追跡します。

状態説明
適用待ち提案の状態。実行はユーザーが直接
検証中適用マーク済み。次の点検で解消の可否を判定
効果あり適用後、同じ検出が再び発生せず
効果なし適用後も同じ検出が再び発生

マークしてから効果を判定するまでの待機時間は、点検の種類によって異なります。

点検判定までの待機時間
インスタンス状態点検、悪化SQL監視、平常性能診断6時間
イベント監視12時間
容量監視3日

詳細調査​

検出の詳細パネルでは、次のボタンを使用できます。

  • アドバイザーに詳細調査を依頼。WhaTap AIのチャットウィンドウが開き、選択した検出をもとに関連データを追加で照会し、原因をさらに詳しく調査します。
  • 関連する分析画面に移動するボタン。検出の種類に応じて、インスタンスモニタリングで表示、Top SQLで表示、Top SQL比較で表示、容量の推移で表示、警告通知履歴で表示のいずれかが表示されます。ボタンをクリックすると、対象インスタンスと点検区間が指定された状態で該当画面に移動します。

日次点検​

日次点検は、1日のあいだデータベースに問題がなかったかを点検します。毎日08:00を基準に直前の24時間を対象とし、点検結果を日付別に保存します。ホーム画面の日次点検カードを選択すると画面が開きます。

点検記録の作成​

ノート

日次点検は、決まった時刻に自動で実行されません。その日に初めて日次点検画面を開いたときに実行され、結果が保存されます。画面を開かなかった日は、前の7日間を追加ボタンで最大21日前まで埋められます。

  • 基準時刻は毎日08:00で、使用中のブラウザのタイムゾーンに従います。
  • 当日の点検記録は、最後の1時間の集計が終わったあと、08:30以降に作成します。
  • 同じ日に再度開くと保存済みの結果を表示するため、数値と判定は変わりません。

過去の日付の点検記録は、前の7日間を追加ボタンをクリックして作成できます。ただし、SQL、イベント、容量の項目は7日前までしか算出せず、それより古い日付では確認が必要と表示します。特定の日付だけ作成し直すには、この日だけ再試行ボタンをクリックします。

点検記録は日付別に一定期間保管し、古い日付は要約だけが残ります。長く残す必要がある記録は、要約コピーで別途保管します。

点検結果の確認​

日次点検画面は、上から次の領域で構成されます。

  • 点検記録の情報。点検記録の基準日と、記録を作成したデータ区間を表示します。矢印ボタンや日付のドロップダウンで、ほかの日付の点検記録を選択できます。
  • 日付別の記録バー。日付ごとに点検記録の有無と、最も悪い判定を色で表示します。バーで日付を選択すると、その日の点検記録が開きます。
  • 判定の集計。確認項目の数と、正常、注意、危険、確認が必要の件数を表示します。
  • 項目別要約。項目ごとの判定の分布をカードで表示します。カードを選択すると、下の点検結果テーブルに該当項目だけを表示します。
  • 点検結果テーブル。項目ごとにタイプ、項目、対象、いつ、確認結果と根拠、判定を表示します。判定の横のアイコンにマウスを重ねると、判定の理由を確認できます。項目別の判定基準は、テーブル上部の基準を開くを展開して確認します。

前日の点検記録がある場合は、テーブルの下に前日と比較した変化をあわせて表示します。

点検の範囲は、項目によって異なります。

  • プロジェクト単位。応答時間が悪化したSQL、SQLの負荷集中、警告通知の発報
  • インスタンス単位。そのほかのすべての項目

カウンター項目の値は、24時間の1時間平均値24個のうちの最大値です。

このデータベースで点検する項目と判定基準は、日次点検項目を参照してください。プロジェクトが収集する指標に該当する値がない場合はその項目を作成せず、値がないインスタンスの数をテーブルの下に案内します。

点検記録の要約は、画面上部の要約コピーボタンをクリックしてクリップボードにコピーできます。業務の引き継ぎや日次報告に貼り付けて使用します。画面最下部の原因を尋ねるボタンをクリックすると、この点検記録の内容を含んだ状態でWhaTap AIのチャットウィンドウが開きます。

現在時刻基準での表示​

現在時刻基準で表示ボタンをクリックすると、保存済みの点検記録ではなく、現時点の直近区間で判定し直した結果を表示します。判定し直す区間は、項目の種類によって異なります。

  • カウンター項目は直近30分
  • SQL項目は直近6時間
  • イベント項目は直近24時間
  • 容量項目は直近14日

判定に使用する区間が点検記録と異なるため、判定も異なる場合があります。保存済みの点検記録に戻るには、点検記録基準で表示ボタンをクリックします。

分析画面への移動​

点検結果テーブルの各行には、関連する分析画面に移動するボタンがあります。ボタンの名称はサイドバーのメニュー名と同じです。ボタンをクリックすると、点検したインスタンスと点検区間が指定された状態で該当画面が開きます。たとえばTop SQL比較画面は、インスタンス、SQLの条件、点検区間が入力された状態ですぐに照会されます。

  • 正常の行の移動ボタンは、n件の正常項目をさらに表示をクリックして行を展開すると表示されます。
  • 収集データがなく確認が必要と判定した行は、エージェントリストに移動します。該当インスタンスの収集状態を確認します。
  • イベント履歴画面は、点検区間だけが指定された状態で開きます。対象インスタンスは画面で直接検索します。

項目別の移動先画面は、日次点検項目を参照してください。

WhaTap AIによる原因分析​

注意または危険と判定した行で原因ボタンをクリックします。WhaTap AIのチャットウィンドウが開き、該当項目の判定基準と判定、確認結果があわせて渡されるため、状況を改めて説明する必要はありません。WhaTap AIは受け取った内容をもとに原因の候補を整理します。判定は点検記録ですでに確定した結果のため、チャットの内容によって変わることはありません。

WhaTap AIの詳細は次の文書を参照してください。

日次点検項目​

Oracleプロジェクトの日次点検では、次の項目を確認します。

項目タイプ範囲判定基準移動ボタン
CPU使用率性能インスタンス80%以上で注意、92%以上で危険。値のある時間が6個未満の場合は判定しない。データベースサーバーにXOSエージェントの設置が必要で、未設置の場合は確認が必要インスタンスモニタリング
アクティブセッション性能インスタンス10個以上かつ平常値の3倍以上で注意、30個以上かつ6倍以上で危険インスタンスモニタリング
ロック待機セッション性能インスタンス2個以上かつ平常値の3倍以上で注意、5個以上かつ5倍以上で危険インスタンスモニタリング
収集の連続性可用性インスタンス22時間以上収集で正常、6時間から21時間で注意、6時間未満で確認が必要(同じインスタンスのほかの項目も判定を保留)インスタンスモニタリング
再起動の有無可用性インスタンス稼働時間(uptime)が24時間未満で注意インスタンスモニタリング
テーブルスペース使用率・枯渇容量インスタンス使用率80%以上かつ30日以内の枯渇が予測される場合に注意テーブルスペースサイズ
応答時間が悪化したSQL性能プロジェクト直前24時間とその前の24時間を比較。両方で30回以上実行、平均0.1秒以上、3倍以上遅くなったSQLが1件以上で注意Top SQL比較
SQLの負荷集中性能プロジェクト1位のSQLの割合が40%以上、累計60秒以上、実行10回以上で注意Top SQL
警告通知の発報イベントプロジェクトcriticalが1件以上で危険、1つのルールのwarningが3回以上で注意イベント履歴