パーティション
パーティション画面では、テーブルのデータがクラスターノードにどれだけ均等に分かれているかを確認できます。SingleStoreはテーブルを複数のパーティションに分割してノードに分散しますが、この分散が一方に偏ると特定のノードだけが多くの処理を担うことになります。この画面は偏りを平均との偏差で表示し、バランスが崩れたテーブルを見つけられるよう支援します。
パーティションとは
簡単に言うと、パーティションは大きなテーブルを複数の断片に分けてノードに散らしておく単位です。データが均等に散らばると、ノードが処理を分担できるため高速です。逆に1つのノードに断 片が集中すると、そのノードがボトルネックになります。そのため、分散データベースではパーティションが均等に広がっているかが重要です。
パーティション配置図(ホスト別)
画面上部でクラスターを選択すると、データベースごとにパーティションがどのホスト(リーフノード)に配置されているかをグリッドで表示します。データベースごとに全体のパーティション数(例: PARTITIONS=16)が表示され、各パーティションのセルの色で偏り状態を区別します。全ホスト・全DBフィルターで範囲を絞り込めます。
| 状態 | 意味 |
|---|---|
| Hot | 平均の2倍以上 |
| Warning | 平均の1.5倍以上 |
| Normal | 正常範囲 |
| Empty | 行がないパーティション(rows=0) |
| Offline | オフラインパーティション |
Table-level Partition Distribution
画面中央にはテーブルごとのパーティション分散状況の表があります。各テーブルがノードにどれだけ均等に分散されているかを Avg Deviation で表示します。Avg Deviation は Max / Avg、つまり最も大きいパーティションが平均の何倍かを表す倍数です。値が1倍に近いほど均等に分散された状態で、大きいほど特定のパーティションに偏っているという意味です。表はデフォルトで Avg Deviation を基準に降順で並べ替えられ、最も偏ったテーブルが上に上がってきます。
表のカラムは次のとおりです。
| Column | Description |
|---|---|
Table | データベース.テーブル 名 |
Storage | ストレージエンジン(ROWSTORE / COLUMNSTORE) |
Shard Key | データをノードに分ける基準カラム |
Cardinality | Shard Keyの固有値の数 |
Partitions | 全体のパーティション数 |
Used Parts | データが入っているパーティション数 |
Total Rows | 全体の行数 |
Total Size | 全体のサイズ |
Max Part Size | 最も大きいパーティションのサイズ |
Avg Deviation | ノード間の偏り倍数(Max / Avg) |
Shard Key と Cardinality を併せて見ると、偏りの原因を突き止められます。Shard Keyの固有値が少ない(低いCardinality)と、同じ値が1つのパーティションに集中して偏りが生じやすくなります。
状態は Avg Deviation の値で次のように区別します。
| 状態 | 基準 |
|---|---|
| Healthy | < 1.5x |
| Warning | 1.5x ~ 2x |
| Critical | ≥ 2x または空のパーティションが存在 |
ノード別の統計収集基準に満たないテーブルは分散を評価しにくいため、N/Aとして処理し、表から除外します。信頼できるデータだけを比較するための動作です。全体状態・Top 5フィルターで表示範囲を調整できます。
Row Count Growth (Top 5 Hot Partitions)
行数が急速に増えているパーティションの上位5個を推移で表示します。各項目は P#パーティション番号 テーブル (ノード) の形式で表示されます(例: P#9 merge_active_demo (LF-153))。データが急激に増えるパーティションは、まもなく分散バランスが崩れる可能性があるため、事前に確認しておくと役立ちます。
パーティション詳細ドロワー
表でテーブル行をクリックすると、パーティション詳細ドロワーが開きます。ドロワーはディスクとメモリの使用量を2つの領域に分けてゲージで表示し、行数・サイズ・スキューなどの主要指標(KPI)を併せて表示します。
照会時点
画面は範囲タイムセレクター(RangeTimeSelector)を使用し、デフォルト範囲は当日(00:00から翌日00:00まで)です。Quickボタンで6時間・12時間・当日・前日・2日前・7日前・30日前を素早く選択できます。
パーティションデータは1時間単位で収集されます。照会範囲を1時間より短く設定するとデータが表示されないことがあるため、1時間以上に設定することをおすすめします。
照会範囲が1時間未満または24時間を超えると、画面に案内ボックスが表示されます。表示される値は範囲内の最後の収集値(LAST-ONLY)です。