Flexboardで製品の指標を組み合わせる
WhaTapの製品を複数同時に利用しているチームであれば、製品ごとの基本ダッシュボードを個別に見るよりも、必要な指標だけを1つの画面に集めるほうがはるかに速く状況を把握できます。このガイドでは 、Flexboardテンプレートを活用して製品横断のダッシュボードを構成する方法をご案内します。
Flexboardが必要になる場面
- 単一の製品のみ利用中の場合 → すでに基本ダッシュボードで十分です。Flexboardは不要です。
- 複数の製品をまとめて見たい場合 → Flexboardの本来の役割です。このガイドがその出発点になります。
このガイドで得られるもの
- テンプレートを一度複製するだけで完成するチームダッシュボード
- ウィジェットを作成するのではなく、選択・差し替えするだけの作業
- 1つのURLでチーム全体に共有
事前準備
- WhaTapエージェントがインストールされ、Active状態でデータが収集されていること
- プロジェクトの管理者または編集者権限があること
ステップ1. テンプレートから始める
空のFlexboardではなく、提供されているテンプレートを複製します。
- 左側メニューからダッシュボード > Flexboardメニューを選択します。
- テンプレートタブ(または**+ テンプレートから作成**)で、目的に合ったテンプレートを選択します。
- Applicationモニタリング基本 — TPS、応答時間、エラー率などのアプリ指標が中心
- サーバーリソース基本 — CPU、メモリ、ネットワークなどのインフラ指標が中心
- 障害対応サマリー — イベント・エラーの追跡に特化
- 複製またはこのテンプレートで開始ボタンをクリックします。
- 名前を入力します。
{チーム名} 日次ステータスボード(例:Backend 日次ステータスボード)
どのテンプレートを選ぶか
- アプリケーション開発チーム → Applicationモニタリング基本
- SRE・インフラ → サーバーリソース基本
- 障害対応チーム → 障害対応サマリー
どれを選ぶか迷う場合は、Applicationモニタリング基本から複製してください。ほとんどのチームによく合います。
ステップ2. ウィジェットを2~3個だけ差し替える
複製したダッシュボードは、すでに一般的な指標で構成されています。チームの文脈に合わせて2~3個だけ変更すれば十分です。
- チームで特に重要なメトリクスを見つけ、該当ウィジェットを右クリックするか⚙️アイコンをクリックして編集を選択します。
- メトリクスを差し替えます。
- 例: 「平均応答時間」→ チームがSLAとして管理している特定APIの応答時間
- 例: 「全体エラー率」→ 決済・ログインなどビ ジネス上重要なトランザクションのエラー率
- ウィジェットのタイトルをチームの言葉に変更します(例:「決済API応答時間」)。
- 保存ボタンをクリックします。
欲張らないでください
最初から10個以上のウィジェットを調整しようとすると、「いつか仕上げるFlexboard」として放置されがちです。テンプレートの状態はそのままにして、2~3個だけチームに合わせて変更し、すぐに共有することが早期定着のコツです。
ステップ3. チームと共有する
- Flexboard上部の共有ボタンをクリックします。
- 公開範囲を選択します。
- チーム全体に公開: プロジェクトメンバーであれば誰でもアクセスできます。
- 特定のユーザー: 招待した人だけがアクセスできます。
- FlexboardのURLをコピーし、チームのSlackや協業ツールに固定ブックマークとして追加します。
「毎日の最初の画面」ルール
「モニタリングを見るときはこのリンクから開く」をチームのルールにすると、障害の検知速度が明らかに速くなります。
結果の確認
- ダッシュボード > Flexboardの一覧に新しいFlexboardが表示されます。
- テンプレート由来のウィジェットがリアルタイムデータで更新されます。
- 共有URLにアクセスすると、チームメンバーも同じ画面を確認できます。
チーム専用の観測ポイントが完成しました。複雑に感じられたFlexboardが、「テンプレートを複製して少しだけカスタマイズする」という流れで実用段階に入りました。
次のステップ
- ウィジェット別のしきい値アラート連携 → 最初のアラートを設定する
- ウィジェットを自分で設計したくなったら → ステップ2のシナリオガイドのFlexboard応用編(準備中)
- ダッシュボードを定期レポートとして抽出 → 性能レポーティングシナリオ
- 複数のプロジェクトを1つのFlexboardにまとめる → 統合Flexboardの構成(応用)