LLMメトリクス用語辞典
このドキュメントはLLM Observabilityで使用する主要メトリクスと概念を整理した用語辞典です。ダッシュボード、トークン推移、コスト分析など複数のメニューで共通して使用される指標の定義と単位を確認できます。
LLMパフォーマンス指標
| Metric | Description |
|---|---|
Latency | LLM APIリクエストからレスポンス完了までの全体所要時間(ms)。ユーザー体感の全体待ち時間 |
TTFT | Time To First Token。リクエスト後、最初のレスポンストークン到着までの時間(ms)。ストリーミング環境でのレスポンス開始体感時点 |
TPOT | Time Per Output Token。出力トークン1つの生成平均時間(ms)。高いほど応答が途切れる感覚 |
Output TPS | Tokens Per Second。1秒あたりの出力トークン数。モデル全体のスループット指標 |
トークンおよびコスト
| Metric | Description |
|---|---|
Input Tokens | プロンプトの全入力トークン数。Cached Tokens含む |
Output Tokens | モデル生成の応答トークン数。コストに直接影響 |
Cached Tokens | キャッシュから取得した入力トークン数。Input Tokensのサブセット。通常入力より低単価適用 |
Cache Hit Rate | 全入力トークン中のキャッシュ適中トークン割合(%)。高いほどコスト削減 |
I/O Ratio | 全トークン中の出力トークン割合(%)。ワークロード特性の把握用(入力中心 vs 生成中心) |
パーセンタイル
| Percentile | Description |
|---|---|
p50 | 全データの50%以下の値。一般的なユーザー体感パフォーマンス |
p75 | 全データの75%以下の値。p50との差で上位リクエストの追加遅延を把握 |
p95 | 全データの95%以下の値。SLA基準として主に使用 |
p99 | 全データの99%以下の値。上位1%のパフォーマンス、システム安定性の判断基準 |
品質評価指標
| Metric | Description |
|---|---|
Hallucination | 幻覚スコア。虚偽情報またはコンテキストの矛盾の程度。低いほど良い (0.0 ~ 1.0) |
Answer Relevance | 回答関連性スコア。質問への適切な回答かどうか。高いほど良い (0.0 ~ 1.0) |
Toxicity | 有害性スコア。ヘイト・暴言・暴力・性的コンテンツの水準。低いほど良い (0.0 ~ 1.0) |
Combined Judge | 総合リスク度。max(hallucination, toxicity, 1 − answer_relevance)。3指標中の最大リスク値。低いほど良い (0.0 ~ 1.0) |
Prompt Injection | プロンプトインジェクション試みの検出程度。低いほど良い (0.0 ~ 1.0) |
Factuality | 応答の事実正確性スコア。高いほど良い (0.0 ~ 1.0) |
PII Leak | 個人識別情報(PII)の漏洩程度 |
URL Scan | 応答内URLのリスク度 |
Eval Success | 評価自体の成功可否(1 = 正常、0 = judge呼び出し/パース失敗) |