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SGAサイズ

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サーバーのメモリ領域であるSystem Global Area(SGA)の要約情報を時間ごとに保存し、時間別変化量をモニタリングできます。

  • 性能最適化: SGA内の複数のメモリ領域の大きさおよび使用率をモニタリングすることで、性能の問題を事前に予防し、メモリ資源を最適に管理できます。

  • ボトルネック検知: 各メモリ領域で発生するボトルネックを早期に特定し、システムの可用性と安定性を向上できます。

  • リソース管理: メモリ資源の適正な割り当てを確認することで、不要なメモリの使用を減らし、メモリ関連資源を効率的に配分できます。

  • 問題解決: SGA領域のどの部分が過剰に使用されているかを確認することで、性能低下の原因を迅速に解決できます。

基本的な使い方

  1. 時間照会する時間を設定します。

  2. インスタンスでトレンド情報を表示するインスタンス名を選択します。

  3. 検索アイコンボタンを選択してください。

ノート

表示時間は、最大3週間まで選択できます。任意の日付と時間を表示するには、時計の表示部分を選択してください。日付と時間のテキスト領域をクリックすると、日付と時間を選択するオプションが表示されます。

モニタリング項目

次の項目を継続的にモニタリングして、データベースの効率を高め、障害の発生を予防してください。

  • SHARED MEMORY

    データベースで、複数のプロセス間で共有されるメモリ領域です。主要なデータとプログラムコードが保存され、複数のプロセスが同時にアクセスできます。データベースが使用しているメモリの容量と効率を把握でき、メモリ不足やボトルネックを事前に防止できます。

  • FIXED MEMORY

    データベースが起動時に初期化される固定されたメモリ領域で、データベース運営に必要な様々な固定構造体が位置します。FIXED MEMORYは、固定サイズに設定されるため変動はありませんが、全体のメモリ使用量のうち、どの程度を占めるかを確認できます。メモリ不足の問題が発生した場合は、固定されたメモリ領域を確認してください。

  • SHARED POOL MEMORY

    SQLとPL/SQLカーソル、ライブラリキャッシュ、データディクショナリーキャッシュなどを含むメモリ領域です。このメモリはSQLの再使用性に関して重要な役割を果たします。このメモリをモニタリングしてSQLの再使用率を確認し、メモリ不足によりSQLハードパーシングの増加可否を確認できます。性能の低下を防ぐのに役立ちます。

  • SHARED POOL ALLOCATORS (LC)

    ライブラリキャッシュ(Library Cache)で使用するメモリ割り当てです。ライブラリキャッシュは、実行計画とSQL文などをキャッシングして性能を向上させます。実行計画キャッシングの効率可否、または不要なメモリ使用により性能の低下可否を把握してください。

  • SHARED POOL ALLOCATORS (DD)

    データディクショナリーキャッシュ(Dictionary Cache)で使用するメモリ割り当てです。データベースオブジェクト情報を保存します。データディクショナリーキャッシュを適切なサイズに保つことで、データベースオブジェクトに関する情報をすばやく照会でき、性能を向上できます。

  • SHARED POOL ALLOCATORS (SLAB)

    メモリースラブ(SLAB)は、メモリ割り当てをより効率的に管理するために使用するスペースです。SLABメモリをモニタリングしてメモリ管理の効率性を向上できます。不要なメモリの使用やリソースの無駄を軽減します。

  • SHARED POOL ALLOCATORS (MISC)

    その他様々な目的で使用されるSHARED POOLのメモリ領域です。その他のメモリ使用量を追跡して、異常なメモリ使用が発生することを確認します。

  • SHARED POOL ALLOCATORS (Total)

    SHARED POOLで割り当てられた合計メモリサイズです。LC、DD、SLAB、MISC などを含めた合計です。全体的なメモリ使用状態を把握でき、メモリ不足による性能の低下を予防できます。

  • Database Buffers

    データベースバッファキャッシュは、データブロックをメモリに保存し、物理的なディスクI/Oを減らす役割をします。データベースバッファの使用量をモニタリングして、キャッシュヒット率を高め、性能を最適化できます。データブロックが適切にキャッシングされていることを確認します。

  • Redo Buffers

    データベースでトランザクションが発生した時に変更を記録するバッファです。この情報は、その後ログとして保存されます。Redoバッファ使用量をモニタリングすると、ログ記録にボトルネック現象が発生しないように管理できます。これにより、トランザクションの性能向上に役立ちます。