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DBXエージェントの設定

DBXエージェントに必要な設定は、whatap.confファイルで作成します。設定できるオプションについては、以下を参照してください。

基本オプション

  • license String

    エージェントのインストール時にサーバーから付与されたプロジェクトアクセスキーを設定します。プロジェクトアクセスキーには、エージェントが属するプロジェクトとセキュリティ通信のためのパスワードキーが含まれています。

  • whatap.server.host String

    既定値127.0.0.1,127.0.1

    エージェントが収集したデータを送信するWhaTap収集サーバーのIPアドレスを設定します。収集サーバーの冗長化で2つ以上のIPを所有する場合は、コンマ(,)を区切り文字として使用します。設定したIPアドレスには、収集サーバーproxyデーモンがリスニング状態でサービスされる必要があります。

  • whatap.server.port String

    既定値6600

    収集サーバーのポート(port)を設定します。ポートは1つのみ設定ができるので、whatap_server_hostに設定した収集サーバは同一ポートを使用する必要があります。

  • dbms String

    redis

    注意

    別のオプション値を入力すると、モニティリングのデータ収集が正常に動作しない場合があります。

  • db_ip String

    モニタリングするデータベースサーバーのIPアドレスを設定します。

  • db_port String

    データベースが通信に使用するポート番号を設定します。

クラスター構成

  • cluster_name String

    クラスターセットを定義するオプションで、同じcluster_nameのオプション値を持つデータベースは、ダッシューボード > インスタンスリストメニューでツリー構造で表示されます。 マルチインスタンスメニューのエージェント選択オプションでクラスタ別エージェント項目を選択してクラスターを構成するインスタンス同士がダッシュボードに表現され、一目でモニタリングできます。 一部のウィジェットは、クラスター単位の情報を提供します。 詳細については、次の文書を参照してください。

データ収集

  • idle_as_active Second

    既定値1

    セッションが最後のactive状態になってからidle状態を維持した時間(秒)が設定値より小さいセッションをactive sessionとしてみなすオプションです。たとえば、設定値が1の場合、1秒以内にactiveだったセッションがアクティブセッションウィンドウに表示されます。

AWS RDS CloudWatch適用

AWS CloudWatchを使用するエージェント設定に関する説明です。 収集を開始するとメトリクスで収集され、管理 > メトリクスチャートメニューのdb_redis_counterカテゴリで他の指標と一緒に確認できます。

  • aws_region String

    AWSリージョンを設定します。

  • aws_arn String

    AWS認証のために適切な権限を持つIAM ROLEのARNを使用することができます。

    必須権限

    ROLEには、次のアクセス権限(Policy)が必要です。

    権限権限内容
    rds:DescribeDBInstancesインスタンスクラスの情報収集
    rds:DescribeDBClustersautoscale使用時クラスターから情報収集
    rds:DescribeDBLogFilesCloudWatchログ収集
    rds:DownloadDBLogFilePortionCloudWatchログ収集
    ec2:DescribeInstanceTypesインスタンスクラスに対応するcpu数を収集
    elasticache:DescribeCacheClusterselasticacheを利用する場合時、インスタンスクラスの情報を収集
    cloudwatch:ListMetricsCloudWatch指標一覧を収集
    cloudwatch:GetMetricStatisticsCloudWatch指標から値を収集
    logs:DescribeLogStreamsCloudWatchログ収集(掲示されたログ機能を使用する場合)
    logs:GetLogEventsCloudWatchログ収集(掲示されたログ機能を使用する場合)
  • cloud_watch String

    CloudWatchモニタリングの使用有無を設定します。 設定値はonまたはoffです。

  • cloud_watch_instance String

    CloudWatchインスタンス名を設定します。

  • cloud_watch_interval Second

    CloudWatchでモニタリング値を取得する間隔を設定します。(単位:秒)

  • cloud_watch_metrics String

    CloudWatchに読み込みするモニタリング指標名を設定します。次のように設定できます。

    cloud_watch_metrics=CPUUtilization,FreeableMemory,FreeStorageSpace,NetworkTransmitThroughput,NetworkReceiveThroughput

RDS CloudWatch収集の設定例

次のような基本設定を作成することにより、RDS CloudWatchをモニタリングし、データを収集します。

whatap.conf
cloud_watch=on
aws_region=ap-northeast-2

# AWS IAMで役割(Role)を作成し、ロールARN(Role ARN)値をコピーして貼り付けてください。
aws_arn=arn:aws:iam::999999999999:role/UpdateApp
cloud_watch_metrics=CPUUtilization,FreeableMemory,FreeStorageSpace,NetworkTransmitThroughput,NetworkReceiveThroughput

#インスタンス名の例
cloud_watch_instance=pg-rds
ノート
  • 役割ARN(Role ARN)の詳細については、次のリンクを参照してください。

  • IAM ROLEのARN値を利用せずに、EC2にRDS CloudWatch Metricの収集権限を付与して、データを収集する方法は次の文書を参照してください。

AES256暗号化の適用

WhaTap DBXエージェントは、収集されたデータを暗号化してサーバーに送信します。データの重要度や設定によって変更できます。基本的にXOR演算とAESアルゴリズムによる暗号化を使用し、平文を128ビット単位に分割して暗号化、復号を行います。ユーザー設定により、256ビットまで拡張できます。

WhaTap DBXエージェントをインストールしたパスで、whatap.confファイルを次のオプションに追加してください。

whatap.conf
cypher_level=256

設定を追加してから、エージェントを再起動してください。

エージェント名の設定

自動設定する

エージェント設定(whatap.conf)で名前を設定しないと、エージェント名はIP アドレスとポート番号が結合されて自動指定されます。例えば、IPアドレスが10.11.12.13であり、ポート番号が3000であれば、エージェント名はDBX-12-13-3000に設定されます。

エージェント名を決定する主な変数については、以下を参照してください。

設定説明
{type}DBX値を使います。
{ip0}IPv4アドレスのうち、1番目の単位を使用します。(例:10.11.12.13のうち10)
{ip1}IPv4アドレスのうち、2番目の単位を使用します。(例:10.11.12.13のうち11)
{ip2}IPv4アドレスのうち、3番目の単位を使用します。(例:10.11.12.13のうち12)
{ip3}IPv4アドレスのうち、4番目の単位を使用します。(例:10.11.12.13のうち13)
{port}データベースサーバのポート
ノート

RDSのようにIPアドレスが数字でなければDBX-{ip0}-{hash}-{port}形式で名前が設定されます。ここで{hash}値は、IPアドレスを4桁の16進数に変換した値です。

手動設定する

エージェント名を直接設定したい場合は、whatap.confファイルでwhatap.nameまたはobject_nameオプションに目的の名前を入力します。ユーザーが入力した名前がエージェント名として設定されます。

whatap.conf
whatap.name=agent-1234
# or
object_name=agent-1234