本文へスキップ

DBXエージェントの設定

情報

この文書は、OracleモニタリングV2を基準に作成されました。 OracleモニタリングV1文書については、次の文書を参照してください。

DBXエージェントに必要な設定は、whatap.confファイルに作成されます。 設定できるオプションについては、次を参照してください。

基本オプション

  • license String

    エージェントのインストール時にサーバーから付与されたプロジェクトアクセスキーを設定します。プロジェクトアクセスキーには、エージェントが属するプロジェクトとセキュリティ通信のためのパスワードキーが含まれています。

  • whatap.server.host String

    既定値127.0.0.1,127.0.1

    エージェントが収集したデータを送信するWhaTap収集サーバーのIPアドレスを設定します。収集サーバーの冗長化で2つ以上のIPを所有する場合は、コンマ(,)を区切り文字として使用します。設定したIPアドレスには、収集サーバーproxyデーモンがリスニング状態でサービスされる必要があります。

  • whatap.server.port String

    既定値6600

    収集サーバーのポート(port)を設定します。ポートは1つのみ設定ができるので、whatap_server_hostに設定した収集サーバは同一ポートを使用する必要があります。

  • dbms String

    oracle

    注意

    別のオプション値を入力すると、モニティリングのデータ収集が正常に動作しない場合があります。

  • db_ip String

    モニタリングするデータベースサーバーのIPアドレスを設定します。

  • db_port String

    データベースが通信に使用するポート番号を設定します。

データ収集

  • db_param_enabled Boolean

    既定値 true

    DBパラメータの収集有無を設定します。

  • conn_fail_count Int

    既定値 15

    15回連続コネクションエラーが発生した時に通知を送信します。希望する回数を入力して、通知の発生基準を調整できます。

  • replication_name String

    レプリケーション名を設定すると、同じreplication_nameを持つDBの間にMaster/Slave関係があるものとみなします。

    レプリケーションセットを定義するオプションとしてマスターノードとスレーブノードの両方に同じ値のreplication_nameオプションを設定するとインスタンスモニタリングでツリー構造で表示されます。また、このオプション値を基準にFlexボードでレプリケーション状態をモニタリングするウィジェットを提供します。

  • skip_whatap_session Int

    既定値0

    1が設定されている場合、WhaTapから収集するためのqueryが実行するセッションをactive session listに表示しません。(既定値:0)

  • ora_ratio Boolean DBX agent v1.6.11 or later

    既定値false

    各種ratio指標を追加で収集することができます。収集する指標は次のとおりです。

    • buffer cache hit ratio
    • soft parse ratio
    • hard parse ratio
    • library cache hit ratio
    • library cache pin hit ratio
    • library cache get hit ratio
    • latch hit ratio
    • shared pool free mem ratio
  • interval_sec Boolean DBX agent v1.7.3 or later

    既定値 true

    エージェントで5秒単位で収集したデータを、秒単位(delta1秒値)に換算して報告するオプションです。

  • segments Boolean

    既定値 true

    セグメントサイズの情報を収集します。統計/レポート > テーブルスペース容量増減メニューで当該データベースまたはテーブルスペースを選択すると、サイズ情報が確認できます。

  • segments_hour Int

    既定値5

    セグメントサイズの情報を収集する時刻を設定します。既定値は5であり、朝の5時に収集を始めます。

  • segments_min_size Int

    既定値10

    セグメントサイズの情報を収集する最小単位として既定値は10MBです。セグメントサイズ情報を収集する時に設定した値よりも小さいサイズのセグメントサイズ情報は収集しません。

  • segments_exclude_sys Int

    既定値1

    sysに該当するアカウントを除いて、サイズ情報を収集します。

  • segments_sys String

    既定値 'SYS', 'OUTLN', 'SYSTEM', 'AUDSYS', 'DBSNMP', 'GSMADMIN_INTERNAL', 'XDB', 'WMSYS', 'OJVMSYS', 'CTXSYS', 'ORDSYS', 'ORDDATA', 'MDSYS', 'LBACSYS', 'DVSYS', 'DBSFWUSER', 'APPQOSSYS', 'OLAPSYS'

    sysに該当するアカウントの一覧です。上記のアカウントに追加したい場合はsegments_sys+='xxx'で追加できます。

  • segments_max_count Int

    既定値50

    テーブルスペースごとにサイズの大きいセグメント50個だけを収集して保存します。

  • xview_min_sec Int

    既定値0

    xview収集時、クエリの実行時間が設定された時間よりも長くかかる場合にのみ収集します。デフォルトとしては、実行時間が0秒以上のすべてのクエリを収集します。

AWS RDS CloudWatch適用

AWS CloudWatchを使用するエージェント設定に関する説明です。 収集を開始するとメトリクスで収集され、管理 > メトリクスチャートメニューのdb_oracle_counterカテゴリで他の指標と一緒に確認できます。

ノート

クラウド設定メニューを通じて、より簡単かつ直感的に設定できます。このメニューで、クラウドサービスが提供するモニタリングメトリクスをデータベースプロジェクトのダッシュボードに追加で収集し、モニタリングできます。詳細については次の文書を参照してください。

  • aws_region String

    AWSリージョンを設定します。

  • aws_arn String

    AWS認証のために適切な権限を持つIAM ROLEのARNを使用することができます。

    必須権限

    ROLEには、次のアクセス権限(Policy)が必要です。

    権限権限内容
    rds:DescribeDBInstancesインスタンスクラスの情報収集
    rds:DescribeDBClustersautoscale使用時クラスターから情報収集
    rds:DescribeDBLogFilesCloudWatchログ収集
    rds:DownloadDBLogFilePortionCloudWatchログ収集
    ec2:DescribeInstanceTypesインスタンスクラスに対応するcpu数を収集
    elasticache:DescribeCacheClusterselasticacheを利用する場合時、インスタンスクラスの情報を収集
    cloudwatch:ListMetricsCloudWatch指標一覧を収集
    cloudwatch:GetMetricStatisticsCloudWatch指標から値を収集
    logs:DescribeLogStreamsCloudWatchログ収集(掲示されたログ機能を使用する場合)
    logs:GetLogEventsCloudWatchログ収集(掲示されたログ機能を使用する場合)
  • cloud_watch String

    CloudWatchモニタリングの使用有無を設定します。 設定値はonまたはoffです。

  • cloud_watch_instance String

    CloudWatchインスタンス名を設定します。

  • cloud_watch_interval Second

    CloudWatchでモニタリング値を取得する間隔を設定します。(単位:秒)

  • cloud_watch_metrics String

    CloudWatchに読み込みするモニタリング指標名を設定します。次のように設定できます。

    cloud_watch_metrics=CPUUtilization,FreeableMemory,FreeStorageSpace,NetworkTransmitThroughput,NetworkReceiveThroughput

RDS CloudWatch収集の設定例

次のような基本設定を作成することにより、RDS CloudWatchをモニタリングし、データを収集します。

whatap.conf
cloud_watch=on
aws_region=ap-northeast-2

# AWS IAMで役割(Role)を作成し、ロールARN(Role ARN)値をコピーして貼り付けてください。
aws_arn=arn:aws:iam::999999999999:role/UpdateApp
cloud_watch_metrics=CPUUtilization,FreeableMemory,FreeStorageSpace,NetworkTransmitThroughput,NetworkReceiveThroughput

#インスタンス名の例
cloud_watch_instance=pg-rds
ノート
  • 役割ARN(Role ARN)の詳細については、次のリンクを参照してください。

  • IAM ROLEのARN値を利用せずに、EC2にRDS CloudWatch Metricの収集権限を付与して、データを収集する方法は次の文書を参照してください。

AES256暗号化の適用

WhaTap DBXエージェントは、収集されたデータを暗号化してサーバーに送信します。データの重要度や設定によって変更できます。基本的にXOR演算とAESアルゴリズムによる暗号化を使用し、平文を128ビット単位に分割して暗号化、復号を行います。ユーザー設定により、256ビットまで拡張できます。

WhaTap DBXエージェントをインストールしたパスで、whatap.confファイルを次のオプションに追加してください。

whatap.conf
cypher_level=256

設定を追加してから、エージェントを再起動してください。

エージェント名の設定

自動設定する

エージェント設定(whatap.conf)で名前を設定しないと、エージェント名はIP アドレスとポート番号が結合されて自動指定されます。例えば、IPアドレスが10.11.12.13であり、ポート番号が3000であれば、エージェント名はDBX-12-13-3000に設定されます。

エージェント名を決定する主な変数については、以下を参照してください。

設定説明
{type}DBX値を使います。
{ip0}IPv4アドレスのうち、1番目の単位を使用します。(例:10.11.12.13のうち10)
{ip1}IPv4アドレスのうち、2番目の単位を使用します。(例:10.11.12.13のうち11)
{ip2}IPv4アドレスのうち、3番目の単位を使用します。(例:10.11.12.13のうち12)
{ip3}IPv4アドレスのうち、4番目の単位を使用します。(例:10.11.12.13のうち13)
{port}データベースサーバのポート
ノート

RDSのようにIPアドレスが数字でなければDBX-{ip0}-{hash}-{port}形式で名前が設定されます。ここで{hash}値は、IPアドレスを4桁の16進数に変換した値です。

手動設定する

エージェント名を直接設定したい場合は、whatap.confファイルでwhatap.nameまたはobject_nameオプションに目的の名前を入力します。ユーザーが入力した名前がエージェント名として設定されます。

whatap.conf
whatap.name=agent-1234
# or
object_name=agent-1234