コンテナマップの指標と状態
チャート基準のカストマイズ
WhaTap Kubernetesモニタリングサービスのコンテナマップメニューで提供する基本チャート属性は、コンテナまたはPodの状態(State)です。メトリクス名ではConState(Container State)です。ただし、基本状態以外の基準でマップを構成する必要があります。例えば、基本State状態ではなくCPU使用率(millicore)、メモリ使用率(%)、ネットワーク使用率(byte)に基づいて各対象の状態を判断できます。
WhaTapは、コンテナのチャート基準変更機能を提供します。変更可能なチャートの基準指標は、WhaTap Kubernetesが収集するメトリクス(指標)と同じです。
画面で設定したグループ化設定(プロパティフィールドおよびフィルタリングオプションを含む) 情報は、ユーザーのブラウザ内に保存されます。保存された設定を初期化したい場合は、リセットアイコンリセットボタンをクリックしてください。
基準指標のしきい値設定およびステータス色
対象に割り当てられた基準指標のしきい値を設定することで、各対象の状態を色で分類できます。指標の単位が数値(pct、bps、millicore)の場合、しきい値を設定できます。
Normal、Warning、Critical などステータス別の色や意味は以下の通りです。
状態 | 説明 |
---|---|
Normal | 定常間隔の表示(~Warning未満) |
Warning | Warningしきい値内にあることを表示(Warning以上~Critical以下) |
Critical | Criticalしきい値内にあることを表示(Critical超過~) |
Dead | コンテナ終了の進行状態 |
Wait | コンテナ開始の進行状態 |
Pause | コンテナの一時停止状態 |
イベントベースのコンテナ状態
コンテナマップメニューでコンテナビューは、EventConState
というステータス値を表示します。EventConState
はEvent-based Container State
でイベントが反映されたコンテナ状態を表します。EventConState
に反映されたイベントの種類は次のとおりです。
イベント | レベル |
---|---|
Kubernetes Event | Warning |
WhaTap Event | Warning, Critical |
-
Kubernetes Event
は、Kubernetesが提供するイベント情報です。ユーザーのKubernetes環境でkubectl get events
コマンドで表示可能なイベント情報と同じです。 -
WhaTap Event
は、ユーザーがWhaTapイベント機能を通じて設定するイベントです。
EventConState
は、次のような方式で決定されます。
状態 | 状態値 | 原因 |
---|---|---|
Critical | 50 | WhaTapマイクロエージェントでCriticalイベントの発生 WhaTapノードエージェントでCriticalイベントの発生 コンテナ状態がOOMKILLEDに切り替え |
Warning | 30 | KubernetesでWarningイベントが発生 WhaTapマイクロエージェントでWarningイベントが発生 WhaTapノードエージェントでWarningイベントが発生 コンテナ状態がRESTARTINGに切り替わり |
Dead | 23 | コンテナ状態がDEADに転換 |
Pause | 22 | コンテナ状態がPAUSEに転換 |
Waiting | 21 | コンテナ状態がWAITINGに転換 |
Normal | 10 | コンテナ状態がNormalに転換 |
WhaTapのイベントには、イベント状態が解消されたら追加に通知するを設定したイベントがあり、次のように2種類で区別します。
-
解決を追跡しないイベント:
stateless
イベント -
解決時に追加の通知を設定したイベント:
stateful
イベント
コンテナで発生したstateless
、stateful
イベントは、EventConState
の状態を次のように判断します。
-
stateless
イベント:コンテナで発生した直近の1分間のstateless
イベントをEventConState
状態に反映 -
stateful
イベント:発生から終了までのstateful
イベントをEventConState
状態に反映