エージェントログの設定
Javaアプリケーション環境で発生するログデータをエージェントを通じて管理する方法を案内します。ログファイルのパスと名前の設定、保存期間の設定、ログのモニタリング、ユーザー定義型のログ追跡の活性化方法などが含まれます。ログ管理のための様々な設定オプションを提供し、システムの効率的なログ管理をサポートします。
パスおよび名前設定
エージェントログのパスと名前は、whatap.confファイルで設定できます。log_root
の既定値として_${WHATAP_HOME}
/logs_パスを使用します。
log_root=whatap/logs
log_name=whatap
ログ管理オプション
whatap.confファイルにログ関連オプションを作成し、ログ内容を管理することができます。
watchlog_enabled=true
log_rotation_enabled=true
log_oname_enabled=true
log_keep_days=7
-
watchlog_enabled Boolean
既定値
false
値が
true
の場合、ログモニタリングを有効にします。 -
watchlog_check_interval Int
既定値
2000
ログをモニタリングする間隔です。一定の間隔でログファイルに記録を追加したことを確認します。
-
watchlog_read_count Int
既定値
8
ログを読み取る最大回数です。一度に
watchlog_buffer_size
を読み取ります。 -
watchlog_buffer_size Int
既定値
131072(128k)
ログを一度に読み取るログのサイズです。
-
watchlog.LOGKEY
1つのログファイルをモニタリングするための設定です。
file
名を入力し、モニタリングした複数のword
をコンマ(,)で区切って設定します。check_interval
間隔でログをモニタリングし、キーワードを見つけたら警告します。一度警告が出ればsilent
ほど警告を止めます。- watchlog.LOGKEY.enabled Boolean既定値
true
- watchlog.LOGKEY.file String
- watchlog.LOGKEY.words String
- watchlog.LOGKEY.silent Int既定値
10000
- watchlog.LOGKEY.check_interval Int既定値
1000
- watchlog.LOGKEY.enabled Boolean既定値
-
log_root String
既定値
${WHATAP_HOME}
/logsエージェントログのパスを設定します。
-
log_datasource_lookup_enabled Boolean
既定値
true
InitialContext Lookup時のDataSourceの場合、ログを記録する機能を有効にします。
-
log_rotation_enabled Boolean
既定値
true
エージェントログファイルを日付ごとに保存する機能を有効にします。ログファイル名は、whatap-
yyyymmdd
.log形式で保存します。値がfalse
の場合、ログファイル名はwhatap.log形式で保存されます。 -
log_keep_days Int
既定値
7
ログファイルの保存期間を設定します。
log_rotation_enabled
の値がtrue
の場合にのみ動作します。 -
log_oname_enabled Boolean
既定値
false
値がtrueの場合は、各ログごとにエージェント名を追加します。
ログシンク(LogSink)
whatap.agent-2.1.0以降のバージョンからは、アプリケーションサーバーを統合モニタリングするログシンク(LogSink)機能を提供します。
LogSinkオプションはwhatap.agent-2.1.0以降で使用できます。
ログモニタリング機能の有効化
-
logsink_enabled Boolean
既定値
false
ログモニタリング機能を有効にします。
-
logsink_trace_enabled Boolean
既定値
false
LogにトランザクションIDを挿入して、トランザクショントレースのログタブの表示有無を指定します。
フレームワークログ内容の収集
フレームワークで収集されるログをモニタリングするためには、モジュールからログをインターセプトするための設定とプラグインを追加する必要があります。フレームワークで収集されるログの基本カテゴリ名をAppLog
に設定します。既定値は、hooklog_enabled
オプションの設定と同じです。
-
hooklog_enabled Boolean
既定値
logsink_enabled
ログ追跡を有効にするかどうかを設定します。
ノート-
Javaエージェント2.2.4バージョン以降では、アプリケーションの再起動なしでオプションの変更が適用されます。
-
Javaエージェントバージョン2.2.4未満では
hooklog_enabled
の値を変更すると再起動が必要です。hooklog_enabled
の既定値はlogsink_enabled
です。そのためlogsink_enabled=true
に設定し、Javaアプリケーションを再起動すると、hooklog_enabled
がtrue
に設定されます。
-
-
hooklog_custom_methods String
カスタムログを登録します。特定のログフレームワークの内容を収集します。サイトで個別に作成したログモジュールのログを追跡する際に利用してください。
Javapackage io.home.test;
public class MyLog {
public void customLog(String log) { ... }
}whatap.confhooklog_custom_methods=io.home.test.MyLog.customLog
特定のログAppender除外を設定する
特定のログappenderを除外するエージェントオプションを案内します。次に提供するエージェントオプションにより、モニタリング対象から特定appenderを除外できます。
-
ignore_logback_appender_set String
Java Agent v2.2.28 or later
logback-1.2.8を追跡する際に特定appenderを除外するエージェントオプションです。例えば、
CONSOLE
とACCESS_APPENDER
を除外するには、次の例を参照します。whatap.confweaving=logback-1.2.8
# example: ignore 'CONSOLE', 'ACCESS_APPENDER' appender
ignore_logback_appender_set=CONSOLE,ACCESS_APPENDERノート-
このエージェントオプションを適用する場合、
weaving=logback-1.2.8
オプションを追加適用する必要があります。 -
ACCESS_APPENDER
は例示として用いた値です。ユーザー環境に合わせたappender名前を指定する必要があります。
-
-
ignore_log4j_appender_set String
Java Agent v2.2.28 or later
log4j-2.17を追跡する際に、特定appenderを除外するエージェント オプションです。 例えば、
CONSOLE
とACCESS_APPENDER
を除外するには、次の例を参照します。whatap.confweaving=log4j-2.17
# example: ignore 'CONSOLE', 'ACCESS_APPENDER' appender
ignore_log4j_appender_set=CONSOLE,ACCESS_APPENDERノート-
このエージェントオプションを適用する場合、
weaving=log4j-2.17
オプションを追加適用する必要があります。 -
ACCESS_APPENDER
は例示として用いた値です。ユーザー環境に合わせたappender名前を指定する必要があります。
-